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AQUA ZONE (page 16)

水温を冷やす為も最も有用なのは、水槽用クーラーです。

 水槽の温度を冷やす方法はいくつかりますので、紹介したいと思います。

①扇風機、サーキュレーターなどで、風をあてて冷やす

 しないよりは、水温上昇を防ぐ事もできるのかもしれませんが、正直なところ高い効果は望めません。

②水替えする

 確かに水温の低下もできますが、夏場の蛇口から出てくる水は、大して冷えていませんし、いくら水替えは必要と言っても、水温が十分に低下するような水替えを毎日するには作業量が大きすぎますし、魚にとっても大きな負担となります。

③室温を冷房で冷やす

 前にも述べましたが、水温は基本的に外気温と同じになりますので、外気、つまり室温を冷房で冷やせば、水温も低下しますが、昨今この厳しい夏の毎日、自分が自宅に居ようと居まいと、日中の間はずっと誰もいないリビングに日中ずっと冷房をかける事になります。

④氷の塊を入れる

 実体験ですが、2リットルのペットボトルに水を満たし、冷凍庫で何時間もかけてキンキンに凍らせたものを、夏場の30℃近くに上昇した60cmの水槽に入れても、よくて2℃くらいしか低下しません。最低2本は必要となります。

 しかし、2本ペットボトルが一晩で凍ってくれるかというと、なかなかそうでもありません。毎日のサイクルに間に合わず手間もかかり、希望する水温の低下は期待できません。

⑤水槽用クーラーを設置する

 上の図の様に、ろ過のために水槽からホースを通じて外部ろ過機へ水を送り、本来ならそのまま水槽に戻す所ですが、水槽に戻す前にクーラーを通してから水を戻す仕組みです。

 クーラーには当然温度計が内蔵されており、現在の水温を表示しています。もし希望とした水温よりも上昇する事があれば、装置に電源が入り、自動に冷やした水を水槽に戻すというシステムです。

 しかも多くの場合、この機械はクーラー機能だけではなく、前のページで紹介したようなサーモスタットの機能も兼ね備えており、秋~春にかけて、水温が設定温度よりも低下した場合には、温める機能も兼ね備えています。

 つまり、この機械が稼働していればサーモスタットも必要なく、夏場は水温を冷やしてくれます。まさに水温管理に関しては全て任せてもいいくらいの機械なのです。しかし短所もあります。

①やや高価で最低でも3万円以上する。

 90cm用や、120cm用となれば、さらに値段は跳ね上がります。

夏の稼働中、掃除機とまでとは言いませんが、作動音が大きくてうるさい。

 屋外にある室外機は冷房をかけると、ファンが回って大きな音がします。これと同様に、この機械にもファンがあり、作動すると空気を循環させるために、大きな動作音がします。

③機械から温風が発散される。

 夏の暑くなった、本来ならクーラーで冷やしたい部屋に、この機械から水温を冷やす代わりに温風が出ます。それに耐えうるような室内を冷やすクーラーをかけないといけなくなります。

 水槽の水を安定的に冷やすには、専用のクーラーが最も有効なのは言うまでもありません。これくらい水を冷やすというのは大変な事なのです。もし、上に述べた短所を踏まえた上で運用できるのであれば、専用クーラーの設置が最も確実な方法です。

 ここのキーワードは「水槽 クーラー」です。

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