当院の特徴・治療方針 |
・当院の診療科は肛門外科です。肛門にお悩みをお持ちの方の診察、治療に積極的に力を入れております。
・受診される方は、肛門周囲の悩みをお持ちか、理由は問わず大腸内視鏡検査を希望する方です。
・外来の診察は、予約制ではありません。
・一般的な内科的診療(高血圧症、糖尿病、高尿酸血症(痛風)、高脂血症)や、健康診断、各種予防接種(水痘・麻疹・風疹・インフルエンザ)等は行っておりません。
・切創、ケガなどの処置も原則行っておりません。
・潰瘍性大腸炎においては、内服や、坐剤でコントロール可能な投薬フォローは行っておりますが、これらの治療に抵抗性のある症例の治療は行っておりません。適切な医療機関を紹介いたします。
・胃の内視鏡検査は行っておりません。
・栄養剤などの点滴治療や、具合が悪く、長期入院の形態はとっておりません。
肛門外科としての診療 |
・投薬で治療が可能と判断されれば、積極的に手術を勧めるような事はありません。手術は、投薬治療では改善が望めない方、これまで長期に渡る投薬治療でも改善がみられない方に考慮します。
・小児科の域に該当する患者様(乳児も含む)の診察も可能です。
・手術は全て局所麻酔で、手術が安全に行える範囲内の治療を行っております。局所麻酔では対応できない重度の肛門病の方は、腰椎麻酔が必要なので、適切な医療機関を紹介いたします。
・ペースメーカーの利用している方、抗凝固剤の内服が休薬できない方も、適切な病院を紹介いたします。
・近年、ジオン(ALTA)治療後の再発で来院される方も増えております。最善な治療を提案させて頂きます。
・入院する方は、入院当日に肛門の手術を受けた方です。痔の手術をせずに入院している方はおりません。
大腸がん検診 大腸内視鏡検査の診療 |
・大腸内視鏡検査を積極的に行っており、年間2,300件以上検査をしている医師が、当院で全ての検査(1,600件超)を行っております。
・検査は予約制ですので、一度外来を受診して頂き、検査の日程を決めて、下剤をお持ち帰りして頂きます。また、お勤めの方にも検査が提供できるように、土曜日にも検査を行っております。基本は全て午前中に行い、麻酔は全例しませんので、検査終了後、普通に昼食も摂れますし車の運転も可能です。
・遠方から来院される方のために、火曜日と水曜日は、午後の検査も行っております。
・大量に飲まないといけない下剤を複数用意し、患者様のニーズに合わせて選択できます。
・待たせない、円滑な大腸検査を行うため、時間のかからない、小さなポリープ切除(CSP;コールド・スネア・ポリペクトミー)を行っています。中等度以上の大きさのポリープの治療は行っておりません。また、悪性腫瘍などが疑われた場合の診断目的の生検も行っております。また、病変が発見された場合には、その病変の治療に適した病院に、すぐ紹介状をすぐに作成いたします。
・大腸内視鏡検査を推奨しておりますので、便潜血検査は行っておりません。町や会社で行う便潜血検査が「陰性」でも(紹介状が無くても)、大腸内視鏡検査を受けることができます。
・大腸がん手術後の定期的内視鏡検査も行っております。人工肛門からの挿入も可能です。
・腹部手術の癒着や、体質的に内視鏡の挿入が困難な症例に対し、従来よりも細いカメラで対応もしております。
手術の特徴・手術治療の方針 |
手術は全ての手術を局所麻酔で行うため、手術後も歩行が可能です。
歩いて手術室に行き、看護婦さんと一緒に歩いて2階の病室に戻ります。腰椎麻酔と違い、後の頭痛は発症せず、導尿(おしっこの管を挿入すること)も原則的に不要です。いわゆる、体への負担が一番少ない麻酔法です。
昼食が摂れないため、早め(17時頃)の夕食になります。その前に当日手術をした患者さんに、食堂でビデオによる手術の説明、薬の飲み方、手術後の注意などのお話をします。その間、痛みを訴える人は少なく様々な質問が出ます。退院後は、1~2週間毎に約1ヶ月間の通院をして頂いております。
自宅が遠方であったり、術後に不安があれば、入院の延長も可能です。脱肛や痔瘻で長い入院が必要な方は術後2日目よりお風呂に入れますので排便後の痛みも軽くなります。
入院生活を少しでも改善できるように、「ご意見箱」も設けて、「患者様の生の声」を取り入れております。もちろん、全ての要望に答えられる訳ではありませんが、改善可能な内容に関しては、すぐに対応するように努力しています。要望がありましたら、遠慮なくご意見を投稿してみてください。
これまでの投書のお陰で、実際に入院生活を送ってみないと分からない貴重な意見を頂き、入院される患者様に快適な入院生活を送れるよう、可能な限り改善を図っております。もし、入院され、不便を感じた際には、今後入院生活を送る患者様のためにも、「生きた情報」を提供して頂ければ幸いです。
深谷肛門科パンフレット |
当院を始めて受診した方や、久しぶりに再診した方には、現状のお尻の病変の様子を模式図の欄内に記載して、左のパンフレットを皆さんに配布しています。一度に数千部を刷りますが、増刷する毎に内容を随時最新のものに変更して作成しております。10ページからなるこのパンフレットの内容は以下の通りです。
1.肛門病 2.主な肛門病の発生機序 3.自覚症状からみた肛門病の種類・模式図 4.治療法 5.炭酸ガスレーザー 6.痔の予防法・予防7箇条 7.大腸検査はしていますか? 8.便潜血検査・大腸内視鏡検査について 9.病診連携 10.交通案内・診察日 |
ほとんどが、当ホームページに記載されている内容になっていますが、まだインターネット環境を利用していない患者様にもいらっしゃいますので、このような「書面」の形で当院の情報を提供できればと思っております。
もし、家族、親戚、友人、仕事仲間などで、肛門に関して病んでいる、大腸の内視鏡検査について知りたい、あるいは、(受けたくないけど)受けないといけないと思っているなど、まだ受診するには勇気が必要な方など、身近にいらっしゃいましたら、このパンフレットを通じて、ぜひ勧めてみて下さい。