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リビングならどこでもよい、という訳でもありません。
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リビングならどこでもいいのかというと、これも少し考えておかないといけません。
ちなみに私の自宅は、数年前に日本の最高気温(41℃)を叩き出した埼玉県熊谷市の隣の深谷市です。当然、似たような気温事情です。日中、クーラーを付けずにいたら、室内はきっとそれ以上になっている事でしょう。
基本的に水温は外気温と同じになろうとします。いくら熱帯地方に住んでいる魚といっても、そんな高温で過ごせる訳がありません。ちなみにお風呂の湯ですら30℃後半です。
熱帯魚も様々な種類がいますが、大抵の魚の適正温度は24~26℃程度で、高い温度に耐えられる魚でも30℃が精いっぱいです。
水温に関して言うと、冬の時期に周囲の気温が下がるのに対して、水温を温める方法は、ショップに売っているヒーター(サーモスタット)を購入する事で、そう難しい事ではなく、飼育している魚の適正温度に合わせて、上限の温度まで水温を温めることができます。
しかし、夏の時期に高くなった水温を下げるには、水のクーラーが必要になりますが、これにはいくつかの対策があり、場合によっては、数万円もする機材を購入しないといけなくなる事もあります(水温調節に関しては、別のページで詳しくお話します)。。
ですから、なるべく夏季に温度上昇を最低限にするためにも、直射日光の当たらない場所を選ぶ必要があります。日光は温度を上げる以外にも、水槽内のコケの増殖を促しますので、景観の悪化を招く原因にもなります。
リビングでキレイに見せたいのであれば、日陰で、電源事情に余裕があり、重さに耐えられる場所を選ぶ必要があります。
先ほど標準的な60cm水槽は男性一人くらいの体重と同じ 70kg 程度とお話しましたが、90cm水槽はどれくらいの重さになると思いますか?60cmの1.5倍だから、70kg
の1.5倍となると、大体100kgくらい?
いえいえ、奥行も深さも 45cm になりますので、単純に水だけでも 180kg オーバーです。これに、水槽の重さ、砂、石、照明、流木・・・ となれば、200kg
越えます。
当然、扉や引き出しのついた家具の上に乗せたら、開かなくなったり、ひずんだり、容易に壊れる事が想像できると思います。
ですから、この大きさになると、重さは慎重に考えて、専用の水槽台が必要になります。また、この水槽台もオシャレな商品も多数あり、しかも、これらは、ろ過機や数ある水槽関連グッツの収納として、非常に役に立つので、このサイズで水槽を構築する場合は、専用台の使用を強く推奨します。
また、水槽をリビングの中心的な存在にしたいという方もいると思いますが、リビングのベストポジション(?)がどこなのか分かりませんが、少なくとも多くの水を扱う関係上、テレビや音響システムの隣、スピーカーの近くなどには、置かない方が無難です。
水替えや、メンテナンスで、多かれ少なかれ水が外部に飛散します。さらに、震度5弱以上の地震では、容易に水槽の水はこぼれます。これらの事を考慮し、設置場所には慎重に考えましょう。
ここでのキーワードは「水槽台」です。
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