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水槽の大きさは、非常に重要です。
まずは、設置可能な環境から考えましょう。
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水槽が無いと何も始まりません。皆さんがこれまで飼ったことのある金魚を入れていた水槽は横幅何センチでしたか?きっと、幼少の頃、夏祭りなどで捕まえてきた金魚を親にねだって、きっと、仕方なしに買ってもらう多くの水槽は幅が大抵30cmくらいかと思います。
熱帯魚も、もちろん何センチ水槽でも飼う事はできますが、熱帯魚は、金魚に比べて温度の変化などにも敏感なので、小さな水槽は水量が少ないことから、水質の変化や水温の変化がしやすく、管理が難しくなります。さらに、砂や水草や流木、石などを並べて「景色」を作りたいとなると、小さな水槽では、その世界観も限られてしまいます。
せっかく飼うのであれば、最低でも幅60cmは欲しいです。また、「深さ」も重要で、同じ幅60cmであっても、深さ30cmと、45cmでは、「見た目」が大きく変わります。
なぜ深さが必要かというと、水草が大きく成長してくるからです。ニョキニョキと上に伸びる草もありますし、大きな葉をつける草もあります。それらの草が大きくなった時、深さが無いと、やはり窮屈な水槽になってしまいます。
話は変わりますが、ワインに興味を持って、自宅にワインセラーを買った経験がある方もいると思います。最初は何本収納できるものを買いましたか? 15本ですか? 24本ですか??そのワインセラー、すぐに埋まってしまいませんでしたか? 結局、さらに大きなワインセラーを購入した…という話は珍しくありません。だったら、最初から大きいのを…と思う話はよくあります。
「ワインセラーを買う」というのは、本当にワインが好きな人だから買うのです。熱帯魚の世界も似たようなものがあり、この世界に本当に興味があり、キレイな水槽を作りたい!と思っている人は、のちに大きな水槽が欲しくなるのが普通です。
水槽サイズは60cmの次は、30cm刻みに大きくなり、90cm, 120cm, 150cmとなります。稀に75cmというのもありますが、75cmは、照明器具や水槽台などの充実が乏しいのであまりお勧めできません。
これまでの経験を踏まえて、お勧めするのは90cm水槽です。
え!?大きすぎない?と思う方もいると思いますが、もし「余裕」があるのなら90cmが理想です。余裕とは、経済的な余裕もありますが、設置場所としての空間的余裕も含まれます。
90cm水槽(幅90cm、奥行45cm、 深さ45cm)は、この業界では非常にスタンダートな大きさで、備品に関しても、非常に機器が充実していますし、深さも45cmありますので、レイアウトに関して言えば、小型魚の飼育を求める人にとっては、不足のない大きさです。
ただ、どうしても90cmが無理ならば、最低でも幅60cmあったほうが、水量が多く、水温変化なども緩慢になるので、60~90cmをお勧めします。中には、幅も高さも奥行も45cmといった立方体をしたものや、幅と高さが60cmで、奥行き45cmなどと変わった水槽もあり、この形状の水槽は水量が多いため水温・水質変化もしにくく、奥行もある事からレイアウトの楽しめ、照明などの備品も整っているので、こうしたサイズも意外と楽しめる水槽です。
つまり、「水量が多い=水温・水質変化しにくい」、魚にも低刺激という事になります。しかし、「水量が多い=重い」というのが次の問題です。
とりあえず、「水槽 90cm」で検索してみましょう。これが、ここのページのキーワードです。
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