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大腸内視鏡検査前の食事制限
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非常に多くの方が興味を持っている話題です!
ついに勇気を出して受けようと思っている大腸内視鏡検査。
一番気になるのは結果ですが、それよりも前に、下剤を飲んでどうなるのか、病院に行くまでに便意が出たり、トイレの心配は大丈夫か、検査は痛いのか、病気があったらどうなるのか等々、不安は尽きません。その中で、まず一番最初に気にしておかないといけないのは、検査を迎える前の食事の内容です。
検査の予約をすると、一通りの説明を看護師等から説明を受け、更に下剤を販売している製薬会社が提供している、簡易的な冊子を受け取る事もあります。
検査の前には、便を出し切っておく必要があり、腸の中に残りにくい食材を選んで食べる必要があります。このような食材を「低残渣食(ていざんさしょく)」と呼びます。
また、この低残渣食がセットになった数食分のレトルト食品を同時に購入する事もあります。もちろん、そのような場合は、そちらの指示に従って頂き、物足りないとは思いますが、他に余計なものを食べないように、指示通りに食べて下さい。
さて、冊子などには一応、食べて良い食材、控えて欲しい食材が一覧となって掲載されているのですが、私自身が目を通すと、「意外とコレも控えて欲しい食材なんだけど、書いてない…」、と思うものが結構あります。
ですので、せっかくこのページに到達した方には、是非これから提示する食材もなるべく控えて頂いて、よりキレイに洗浄された大腸で、より高い精度の大腸内視鏡検査が受けられるように心がけた方が良いと思います。
・全てのアルコール飲料
・海藻類(ワカメ、昆布、またはそれらの入ったお吸い物、味噌汁など・ひじき・メカブ)
・海苔(おにぎり・海苔ご飯・海苔巻きなど)
・玄米、雑穀米(白米は可)
・こんにゃく(鍋・おでん・味噌こんにゃく・糸こんにゃく・混ぜご飯)
・きのこ類(椎茸・舞茸・しめじ・エノキ・えりんぎ・なめこ汁・松茸)
・野菜類全般(サラダ・春菊・ネギ・トマト・白菜・ほうれん草・キャベツ・野菜炒め・野菜スープなど)
・トウモロコシ(焼きトウモロコシ・コーンサラダ・コーンスープ・コーンクリームコロッケ)
・豆類(赤飯・おはぎ・あんぱん・あんまん・あずきアイス・ぜんざい・どら焼き・大福・饅頭)
・ゴマ(胡麻だんご・胡麻和え・胡麻ドレッシング・ごま煮)
・種、果肉のある果物(スイカ・メロン・ぶどう・キウイ・みかん・オレンジ・グレープフルーツなど)
・各種鍋料理、天ぷら・ラーメン、パスタ、リゾット、グラタン、ピザ、ふりかけ・豚汁などは、控えて頂きたい食材が混在している可能性が高く、「注意していても、うっかりと食べてしまう料理」です。
こう見ると、「こんなに食べてはいけない食材があるのか!」、と思われるかもしれませんが、「たった一日」です。急に栄養がどうのこうのと、気にする期間ではありません。
逆に、「これだけ食べてもいいものがあるんだ!」とポジティブに考えて頂ければ、そんなに高いハードルではないと思います。
しかし、製薬会社から発行されている小冊子には、ここまで詳細には書いてありません。その理由は、他に大腸内視鏡検査を受ける患者様の為に、下剤の飲む時間など、説明しないといけない事柄があるので、食材だけでページを占拠する事ができないのです。
ただし、注意しておかないといけないのは、下剤にどれだけ反応する体質なのか、個人の年齢、排便習慣、腸の長さ、腹部の手術の有無、病気などによる腸の狭窄の有無などにも影響を受けますので、これを忠実に守っていれば、確実に大腸がキレイになる事を約束できる、というものではありません。
これらの内容は、私自身が今まで3万件以上の大腸内視鏡検査をし、多くの医療機関の看護師さん達と一緒に観察した経験をもとに選ばせて頂いた食材です。
さて、ここのページでは、「食材」に絞って述べさせて頂きました。さらに、これらの食材を忠実に守って頂いた上で、前回の検査で便が残ってしまって、「失敗した」という体験をお持ちの方は、さらに大腸をキレイに洗浄する方法があります。
→ さらにキレイな大腸にする方法とは!?