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診察法 ・ 診察体位

 意外と気になる診察体位についての解説です。

 やはり、身体の診察において、非常にデリケートな場所なので、その診察法には、多かれ少なかれ気に掛ける事は決して不自然な事ではありません。下半身を全部脱がないといけないのか?などと考えている方もいると思います。

 当院の診察は、肛門とその周囲の限られた場所だけの診察なので、全部脱ぐ必要など全くありません。台に上がってから、左横向きになって、ズボンや下着の類を少し下すだけで十分です。「シムス体位」と言います。気になる方は調べてみて下さい。

 婦人科の診察のように下半身全部脱ぐ必要もありませんし、足を広げる必要なども全くありません。

 たまに、先にある程度脱いでから台に上がろうとする方がいますが、足が自由に動かせなくなり、時に転落の原因にもなりますので、台に上がってから準備をしていただければ結構です。

 診察にかかる時間は、正確に計った事はありませんが、よほど診断に難渋する症例を除けば、ほぼ一分以内に終了します。ちなみに、手術の際は、基本的にうつ伏せです。たまに、臨月が近い妊婦さん等は、うつ伏せが困難なので、診察と同じように横向きで行う場合もあります。どちらも、比較的恥ずかしくない体位で、診察、治療を行っております。

 時に非常に強い肛門痛がある状況で受診される患者様もいらっしゃいます。当然、いきなり強く押したり、痛いのを確認もしないまま内診するような事はありませんので、ご安心ください。また、どうしても心配な場合は、「とても痛いのでそっと…」と言って頂いて構いませんので、遠慮なく言って下さい。

 また、2015年10月に、「肛門鏡検査」を導入しました。裂肛(切れ痔)や、血栓性外痔核や、内痔核(いぼ痔)、下血、時には潰瘍性大腸炎、直腸ポリープなどの簡易診断にも役に立ちますので、初診で、激しい肛門痛の無い患者様には積極的に行っております。

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