医院名のマーク(ロゴ)の作成、フォント等の変更について |
当院の医院名の表記は開院(昭和43年)から、「楷書体」で、当時は特に違和感もありませんでしたが、次第に時代は「平成」となり、徐々に空気も変化し、次第にこれが「堅苦しいイメージ」と見られるようになり、「丸ゴシック体」に変更しました。また、大腸内視鏡検査も積極的に行っていることから、「肛門外科・大腸内視鏡検査」という具体的な診療内容を追記しました。「堅苦しい」「重い」「古い」というイメージから、「柔らかい」「優しい」「わかりやすい」を意識して変更しました。
そして、時代は令和となり、日本を訪問する外国人の数も増える一方で、2020年には東京オリンピックも行われる事から、街中では、道路標識にも「止まれ」に「STOP」が追記されたり、駅構内では、英語に留まらず、中国語・韓国語などの表記も目にするようになってきました。そこで、当院でも英語の表記は追加しないといけないだろうという意味で、今回、正式に医院のロゴを新調しました。
「F」は「深谷(ふかや)」の「F」です。デザインはローマの遺跡を思わせるような柱がFの各パーツを支えているイメージを想像しながら作りました。昭和43年に開業して以来、平成30年に開院50周年を無事に迎える事ができ、この「半世紀」という長い時間を無事に達成して、今があるという「築き上げられた」という意味を強調し、このデザインを作りました。
もう少し細かく説明しますと、例えば「潰瘍性大腸炎」という治療が必要な病気があった場合、投薬だけで治療ができるレベルの軽度な大腸炎であれば、その後、投薬で様子を診させて頂きます。もし、投薬だけで抑えきれない炎症があった場合は、さらなる治療ができる大きな病院や、専門に治療をしている医療機関へ紹介します。
また、大腸がんの始まりといわれる「ポリープ」があった場合、一言で「ポリープ」と言っても、治療を必要としない小さなポリープから、内視鏡で切除できるのか、ギリギリの大きさのポリープまであります。
ここで問題なのが、切除できるかできないか、その判断が病院によって、あるいは、医師の技量によって異なるということです。もちろん医学的に判断される、「ココを越えたら内視鏡的治療は不可能で、手術を選択せざるを得ない」という明確な基準があり、ここでのお話は、その基準を満たしていないポリープについてです。
なるべくなら、外科的手術は避けたいと、誰もが思います。しかし、実は、担当する医師の技量で、「これは外科に紹介して、手術で取ってもらいましょう」と判断するレベルが違うのです。大きなポリープを目の当たりにした時、同じポリープでも、内視鏡治療でトライする医師と、外科医に手術をお願いする医師がいるという事です。
当院でも、様々な大きさのポリープが発見されていますが、「この程度の大きさなら、この医療機関で大丈夫(どの医師でも内視鏡で取れるだろう)」、「この大きさなら、あの医療機関のほうがよい(あの先生なら、積極的に内視鏡でトライするだろう)」という事を考慮して、判断して紹介しています。
つまり、「スクリーニング」を行い、個々の患者さまに合った治療ができる病院を紹介しています。ここで気づいて頂きたいのは、当院では、観察・病気の発見の目的で大腸内視鏡検査を行っており、小さなポリープに関しては令和2年から、切除後の安静が保てる状況であれば、その場で切除を行っております。
午前9時から4~5名の患者さまに、待ち時間を最少限にするため、時間差で来院して頂き、約2時間(午前11時前)で終了します。もしここで、時間のかかるポリープの切除を行うと、時間を費やしてしまい、後の患者さまをすべて待たせる事になってしまうのです。ですから、ある程度の大きさを越えたポリープの治療を行っていないのです。
小さなポリープであれば、その後の出血のリスクも低いのですが、ある程度の大きさになってしまうと、切除後の出血の危険があるため、治療後に多量の下血があった場合には、緊急で対応しなければなりません。
そのような場合、電話しても夜間はクリニックが休診であったり、救急車を呼んで、救急隊の方が病院に電話して対応してくれる病院を探しても、そう簡単に大腸内視鏡検査ができる医師が当直をしている病院がみつかる訳ではありません。
つまり救急車のたらい回しの主人公になってしまう危険があるのです。「医療は安全第一」でないといけません。ですから、ポリープの切除は、合併症の極めて低いレベルに絞っています。実際に治療が必要な病気が発見される率はどの程度でしょうか?
当院の場合、肛門科という事もあり、肛門からの出血を訴える患者さまが多く、他院との統計とは異なるかもしれませんが、100人検査すると、内視鏡治療が必要と判断される方は10人程度、手術が必要な人は4~5人発見されます。
つまり、治療の必要がない方が十中八九なのです。この率が高いと思うか、低いと思うかも個人差ですが、とりえあえず当院では、このようなスタイルで検査をしています。様々な医療機関が個々のスタイルで大腸内視鏡検査を提供しています。自分の希望するスタイルに合う医療機関で検査・治療をを受けるのがベストだと考えております。