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大腸内視鏡検査の前に飲む「大量の下剤」。医療機関によって「味が違う」のをご存知でしたか??
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1リットル以上飲まないといけない「あの大量の下剤」のお話です。
残念ながら、どこの医療機関でも、1,5~2リットルの量を飲まないといけないのは変わりません。ですが、実は個々の医療機関で採用している下剤の種類が異なります。その中で、「前の病院で飲んだ下剤が非常にまずかった」という経験をお持ちの方は沢山いるのですが、なかなかこれを教えてくれる患者様は多くありません。
検査中に医師に、「今回飲んだ下剤、不味かったよ!」と言えるかどうか、もちろん言える方もいますが、どちらかと言うと少数かもしれません。でも私は個人的に言って欲しいと思っています。きっと患者様本人は、「医者に言っても仕方ない」と思う方が多いのかと思います。もし、まずい下剤に出会ってしまったら、ネットで検索して、下剤の種類を調べる事が大切です。
そこで最も問題なのは、その医療機関が「どの下剤を採用しているか」です。もし、一種類しか採用していなければ、一方的に「これを飲んでください」と、従う以外ありません。その医療機関では、選択の余地がないのですから、当然そうなります。
「選択って言ったって、何種類あって、どんな特徴のある下剤なのか、何も分かりません!」。確かにその通りです。それは、各医療機関が下剤の「メニュー」を準備していないから、または複数の下剤を持ち合わせていないからです。
想像してみて下さい。ラーメン屋に行ってメニューも見せられずに、「これを食べて下さい」といった具合です。ありえませんよね?
「検査なら仕方ないです」と、大病院であれば、そう解釈して「あきらめる」方もいるでしょう。しかし、小さな医療機関では、「あそこの下剤は不味かった!」「前の病院よりも飲みにくかった!」となり、話は変わります。
ネット社会、検索能力に卓越した人ならば、「もっと美味しいものはないのか? もっと飲みやすい下剤はないのか?」 いくらでも、調べられるでしょう。「前の病院よりも美味しかった」、「あの味ならもっと飲めた」という口コミ、つぶやき、噂、評判があれば、そちらに流れていくものです。
ここでまた問題になるのは、「美味しかった」と言っても、万人に受け入れられるものではないという事です。「あそこのラーメン屋うかったよ!」と言って、10人が10人全員美味しいと答えるか、という問題です。味噌、醤油、塩、とんこつ、つけ麺…「好み」の問題なので、全ての人が心底から「美味しい」と答えるかは微妙です。
下剤の種類はラーメンほどありませんが、個人には味の好みというものがあります。個人になるべく受け入れられやすいものを提供するのが、こちらの役割です。当院では、検査を予約する際、味の好みを聞いて、なるべく受け入れられやすい下剤を提供するよう心掛けております。
さてここで、これまであまり語られていなかった下剤の種類について解説したいと思います。
もともと、内視鏡前処置用の下剤には数種類あるのですが、その中で秀でる魅力の感じた3剤を当初採用してきましたが、2016年より、これまでにはない特徴を備えた「ピコプレップ」を採用し、さらに2022年(令和4年)、さらに今までの味とは違う「サルプレップ」を採用して5剤になりました。なかなかこれだけの種類を提供している医療機関は多くありません。
それができる大きな理由は、これらの飲み方を説明できる知識をもっている看護師が備わってるからです。当院のナースは、全員が飲んだ患者様の感想を聞いており、飲み方の説明も十分に出来るように知識を得ていますので、これらの数の下剤を提供できる状態になっています。
「この味なら飲める」という下剤を是非探しあて、楽な大腸内視鏡検査を受けられる環境と整えて下さい。各下剤の特徴を解説します。また、値段については3割負担の料金となっております。
大腸内視鏡検査自体は、大腸の最も奥である「盲腸」まで挿入し、観察するのに、3割負担で約7,000円かかります。これに下剤の料金が、上乗せされます。
下剤が患者様の味の好みで選択できるという事は、かなり珍しいことです。当院では、前にも述べましたが、大腸内視鏡の検査を予約する際、なるべく下剤の種類を選んでもらっています。中には、当院のHPを熟読して来られる方もいらっしゃいます。予約時に、「この下剤にしたい」という希望があれば、申し出ください。臨機応変に対応いたします。
食物に対し、人には好き嫌いというものがあります。前回の検査がどこの医療機関であったとかは問題ではなく、前回飲んだ下剤がどうしても個人的に受け付けられなかったというのであれば、次回の検査の際には、下剤の種類を換えればいいのです。もし、前回の医療機関が、一種類の下剤しか扱っていないのならば、躊躇することなく、複数の下剤を扱っている医療機関に変更すればいいだけの話です。
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