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あなたが勤務している内視鏡室の検査中の照明は、明るいですか?
それとも、照明を落としてカーテン閉めて、わざわざ暗くしていますか?


暗黙の了解で、検査が始まるとわざわざ部屋を暗くする習慣のある内視鏡室がよくあります

 逆に「え?明るい部屋で検査しているのですか?と思う方もいるかと思いますが、結論から言いますと、私は明るい部屋で内視鏡検査を行っています。それには、これから述べる様々な理由があります。ですが、ここでは、「明るい方がいいですよ、是非明るい部屋で検査を行ってください」、というメッセージを発信したい訳ではありません。

 ですが、実は明るい部屋で検査を行った方が、沢山メリットがあるのですが、明るい部屋で検査をする習慣が無かった医師によって部屋は必然と暗くなり、その環境下に巻き込まれている医療従事者は、明るい環境下でのメリットを体験できないのが現状のようです。

 医療現場では、医師の指示が絶対なので、従うしかないのは仕方がないのですが、仮にこのページを読んだ医師がいて、「ちょっと明るい部屋でやってみようかな?」と思って頂き、物は試しで実行してもらい、検査に参加する看護師からも、「明るい部屋の方がいい!」と賛同を得て、患者さんにもコメディカルにもプラスに作用する、快適な内視鏡検査の環境が適用できるキッカケに慣れれば幸いと思います。

 複数の内視鏡医が検査を行う、中規模以上の病院では、医師の好みによって、内視鏡装置のポジションや、患者さんの乗っている台の高さなどを小まめに変えている医療機関は珍しくありません。また、ここの主題である、部屋を明るくするか暗くするかも当然、医師の好みによって変わってきます。

 これまでの経験で、「先生は部屋を暗くしないんですか?」と看護師から何度となく聞かれた事があります。私はその度に「テレビは昔から明るい部屋で見ろ、と小さな頃から言われてきたので」と答えます。すると看護師はなんの異論を唱える事もなく「確かに。」と言って、明るい部屋で検査が進みます。

 なぜ、暗い部屋で検査をする習慣をもつ医師がいるのでしょうか。

 平成7年という随分昔に医師になった私も、先輩医師が、暗い部屋で内視鏡検査を行っている場面には何度も遭遇してきました。むしろ、明るい部屋で検査をしている状況など、当時は殆ど見た事が無かったかもしれません。

 暗黙の了解で、「内視鏡検査は暗い部屋で行うものなんだな」と、誰に教えられる事もなく、普通に受け止めていました。また、大腸内視鏡検査を透視室で行う習慣のあった医療機関では、その部屋自体が元々暗いので、なおさらです。

 当時の映像機器は、今のような薄型モニターではありません。低解像度で輝度も低く、サイコロのような形をした小さなブラウン管に映し出されるモニターを見ながらの検査でした。そのような画像を見やすくするには、プロジェクターで投影されるような映画館のように、暗い部屋で見れば、まだ少しはマシに見れるような画像だったのかなと、自分なりに解釈しています。

 医療業界のモニター類は、市販されているPCモニターやテレビなどの進歩よりも、少し遅いペースで導入されていた印象があります。しかし、医療業界のモニターもさすがに、ハイビジョンだとかデジタルだとか、時代は令和になり、4Kだとか8Kだとか。さすが当時とは比較にならないような進歩を遂げています。

 つまり、16:9の今っぽい薄型のモニターであれば、わざわざ部屋を暗くしなくても、十分な映像を映し出す事ができるモニターになっているはずです。では、なぜ部屋を暗くするのでしょうか?その理由は簡単で、その検査する医師の習慣で、「今まで暗い部屋でやってきたから。それで事は足りているし、明るい部屋で検査をした習慣がないから。」という理由だと思います。

 「暗い部屋でも、困ってないから。」と言う人は、現状を変える必要も無いと思っているので、明るい部屋のメリットを知るチャンスも無いのです。私から言わせて貰えば、「明るい部屋にすれば、沢山のメリットがあるのに、それを知らないなんて、勿体ない…」と思うばかりです。

 明るい部屋のメリットってなに??

 一番感じるのは、CSPやEMRなどの現場で、特にCSPでは小さな標本を切除して、吸引した後に看護師の「あります」の返事を聞くまで、多かれ少なかれ「どうなん?まだなん?吸引したんだけど?早く確認してくれない?」と心の中で思っていませんか?当然ですが、暗い部屋よりも明るい方が、その返事までの時間が各段に早くなります。

 40歳前後までは、実感が少ないと思いますが、50歳近くなると誰もが老眼になります。自分も看護師も皆老眼になります。小さな物は見えずらくなり、暗い部屋ではなおさらです。そんな室内で懐中電灯を照らしながらトラップの中の小さな標本を探すのは、明るい部屋で探すよりも、当然労力も時間も要します。

 また、生検の標本の取り出し、EMRの局注針とその薬液の準備、適切な径の大きさのスネアの選択や、留置スネアの準備、対極板の装着、クリップのショート、ロングの選択や装着、五脚やバスケット等での回収など、様々な道具が必要になる事は皆さん周知だと思います。

 それらの鉗子の類が、袋の中に整理されていて、暗い部屋でバシャバシャと確認しながら出したり…。どう考えても、明るい部屋である方が、直ぐに道具が出てきますし、すべての作業がスムーズに進むのは言うまでもありません。

 ESDは、私は行わないので、詳細はわかりませんが、少なくとも、カッターなどを含めEMRよりも、沢山の機材は必要なのは当然で、それらの準備も明るい部屋の方が全てがスムーズに進むのは容易に想像がつきます。

 それらを準備する時に大病院であれば、恵まれた広い検査室の後方には、カーテンの向こうに、明るくて広いエリアがあって、そこで準備できるような立派なスペースがあるかもしれませんが、多くの中規模以下の医療機関では、そうとは限らず、機材の多くは同一の暗い検査室内に整備されているので、暗い部屋であることが、デメリットになるのです。

 これらに限らず、ウオータージェットの勢いが悪くて、チューブの中の気体を除去するだとか、送気の具合がイマイチで、どこかの蓋が緩んでないかの確認だとか、ゴムボタンの劣化で交換したりとか、様々な小さなトラブルに対処する時に、暗い部屋というのは、全てにおいて支障となります。

 つまり、明るい部屋のメリットとは、それらのコメディカルの作業の全てが、暗いよりも容易に行う事ができる事です。しかし、暗い検査でしか検査を行ってこなかった医師は、それに慣れているので、自分(医師)の意見が絶対なので、明るい部屋で検査をしようとはしません。

 コメディカルにとっては、明るい部屋の方がありがたい事が沢山あり、それらの効果が検査をしている自分(医師)に良い結果をもたらすのですが、暗黙で暗い部屋で検査をしている医師には、それらのメリットを感じるチャンスを自分で失っているのです。
 
 実は、明るい部屋で検査する医師が、見ないといけない最も大切な物があります

 残念な事に、それは医師によって、見る人と、殆ど見ない人に二分されていると言っても過言ではありません。その原因は、その医師がどのような医療機関で、どのようなスタイルで先輩医師の検査を見て経験を積んできたかによって、大きく分かれています。

 ここでは、ESDのように時間のかかる手技ではなく、大腸内視鏡検査の大半を占めるスクリーニングやCSP、EMR程度で、数分~十数分程度に終わる検査を対象とした話です。

 「またこの病院で大腸内視鏡検査を受けたい、家族・友人に勧めたい」という印象を与えると共に、2年に一度、定期的にササッと検査を終了して、検査後に何時間も休む事もなく、自分で車を運転をして帰れるような「気軽で楽な大腸内視鏡検査」を提供する為に、是非、明るい部屋で見ておかなければいけない物があります。

 それは、患者さんの表情、顔、目です

 ここからは、かなり高度な話になりますので、全ての医師が到底できるものとは思っておりません。ですが、少しでも、苦痛の少ない大腸内視鏡検査が提供できる医師が増えてくれる事を願い、私の経験から話を進めさせていただきます。

 まず、最初の難関であるS状結腸を通過中、ここで押したらどうなるか?押してみて、表情の変化で痛がっているか否かは容易に判断がつきます。

 そして、少し押した時に、「あ、この状況で押せば痛がるんだな…。」と分かる為には、以下のような状況、条件が必要になります。それは…

 ①麻酔をかけていないこと ②左側臥位ではなく、上を向いている事(臥位) ③部屋が明るい事 です。

 そんな状況で検査はしていません、というのならば、上に述べた「気軽で楽な大腸内視鏡検査」は提供できません。

 まず、麻酔をかけている時点で、検査終了後の医療機関内での休憩時間は必須ですし、車の運転もできず、帰ってからも、頭がボ~っとし、結局一日潰れてしまい「気軽」ではなくなります。

 検査開始時の左を向いた姿勢でいると、表情は見えずらいのは言うまでもありません。

 なぜ上を向かせないのか?それは、麻酔をかけているからです。「上を向いて」と言っても動いてくれないのは当然ですし、仮に上を向かせても、右足が邪魔で、挿入の妨げになります。当然ですが、麻酔をかけていなければ、患者さんは動いてくれますし、右足を組んでもらえば、邪魔な足も無くなります。

 これも残念な事なのですが、麻酔をスタンダートで行っている医療機関で訓練した医師は、左向きで入れるのに慣れているのはいいのですが、もっと楽に挿入する事ができる、上向きでの挿入にメリットが沢山ある事を体験する機会がないのです。

 上を向けば、下行結腸が小腸等で圧迫される程度も軽く、左向きよりも、挿入も観察も楽になる事を知るチャンスが無いのです。

 また、腹部を9箇所(学生の時に学んだ、臍部、上・下腹部、左右季肋部、左右側腹部など)に分けて挿入困難時に、的確に看護師に、「ココを押して」と言って、押す側も押しやすく、説明できます。(ただし、有効な位置を的確に教えるには、別のページに述べたオリンパスの付属機器であるコロナビ(UPD)で経験を積む必要があります)。

 これにより、挿入困難症例も楽にクリアできるケースは多々あります。

 そして、部屋が明るい事です。「前の病院では真っ暗で、会話も無く、先生も淡々と何も言わずに検査が終わってから、「何もありませんでした」と言われただけで、検査中はずっと不安でとても怖かったです。」という話はよく耳にします。

 「会話」は非常に大切です。多かれ少なかれ、苦痛を伴う大腸内視鏡検査も、その会話でうまく軽減させる事は十分に可能です。当然ですが、麻酔をかけていたら会話は不可能です。

 「検査中は、先生がお話しながら進めてくれたので、とても安心して、最初は緊張していたけど、かなり軽減できました」と言って頂ける事は多々あります。この様な印象を与えるには、顔を見て会話する事が必須です。検査中に画面見ずに顔見るの?と思う方もいるかと思いますが、手を止めて1秒、患者さんと目が合わす機会を数回作るだけでいいのです。

 表情が見える、検査のしやすい体位(上向き)で、UPDを用いて経験を積み、麻酔の必要のない挿入技術を習得し、ここで押したら痛がるというポイントを知り、痛い場所は、会話でカバーして検査を終える事ができれば、「気軽で楽な大腸内視鏡検査」を提供できる可能性が少しずつ高くなります。

 つまり、明るい部屋というのは、大腸内視鏡検査の殆ど(一部のESDなどを除く)に対して、看護師にも、患者さんにも多くの場面でプラスに作用する物なのです。

 今までの経験、昔からの流れにとらわれず、自分と違うスタイルで検査を行っている医師に出会った時には、その理由を聞いて、「なるほど!」と思った点があれば、柔軟に自分のスタイルを臨機応変に変えて、周囲(コメディカル、患者さん)に優しい大腸内視鏡検査を提供できる医師を目指して頂ければと思います。

 当院の検査スタイルに興味があり見学を希望したい医師・看護師の方がいらっしゃいましたら、お気軽にお電話を下さい。柔軟に対応いたします。事務員か、看護師が電話対応いたしますので、その旨をお伝えください。

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