☎ 048-571-8355
FAX 048-571-1606

Fukaya Proctology Department. Specialty Clininc of Anal Surgery and Screening Colonoscopy.

 H O M E 当院の紹介 診療担当医アクセス English

特色・診療内容 よくある質問

外来のご案内 入院のご案内 病診連携

手術実績 内視鏡実績

大腸内視鏡 SUPER INDEX 大腸がん SUPER INDEX

昨日までは何の症状も無かった、痛みも無かったのに、突然今日になって、
トイレの水が真っ赤になるほど出血した!「がん」なのかしら…急に心配に…。

 原因は何でもいいのですが、肛門から出血する事を医学的に「下血(げけつ)」と言います。

 実際にタイトルのような訴えで当院を受診する方は結構います。日々診療をしていると、そのような訴えの患者様に遭遇する事は珍しくありません。

 下血は、痔(肛門病の総称)の最も代表的な症状の一つですが、その現れ方によって、非常にインパクトを与える症状です。誰でも、用を足した後、流す前に、便器に溜まった水が血で染まっていたら、ビックリするのは当然です。

 男性の場合、便器の水が赤くなるという事自体が非日常的なものです。女性においても、予定外(生理で想定される期間外・閉経後)に赤くなれば、大腸の病気も考えると同時に、婦人科領域(子宮がんなど)の病気も考えないといけません。

 私は男なので、その出血が膣からなのか、肛門からなのか、「感覚的に分かりますよね?」とか、「分かりにくいですよね?」とか、コメントのしようがありませんが、その点に関してはご了承下さい。とりあえず、この場では、「下血」、つまり「肛門からの出血」がテーマなので、婦人科の病気の症状などは割愛させていただきます。ちなみに、予期される期間外の膣から出血は「不正出血」といいます。

 肛門からの出血といっても、その量と頻度によって、患者様の訴えも大きく異なります。

 最も少ない程度の下血ならば、「時々(数週間から、数か月に一度くらい)、拭いたティッシュが一部が赤くなった」という程度ですが、頻度が増えてくると、「週に数日」とか「二日に一回」という頻度になります。しかし、数週間に一度程度の出血は、気付かない事も珍しくありません。

 いちいち拭いたティッシュは見ない、流す直前も全く見ない、チラっとしか見ないという方もいれば、健康には細心の注意を払ってガン見する、と様々です。もちろん、観察していたほうが良いには決まっていますが、毎回しっかりと見ている人が、どの程度いるのかは不明です。とりあえず、たまたま視野に入ったその水が、血で染まっていたらビックリしますよね!?というお話です。

 誰もが一番心配するのは悪性腫瘍、つまり「大腸がん」です。他のページでも説明したように、大腸がんは、小さなポリープが数年の時間をかけて成長していきた結果です。がんの表面は正常の粘膜よりも「もろい」ので、腸内を流れる便と摩擦する事で容易に出血します。原則的にそのポリープや、がんのサイズによって出血量も増えるので、月単位、あるいは、年単位で徐々に出血量が増えてくるのです。

 手術が必要な大腸がんがある患者様の典型的な訴えは、「痔があるのは分かっていたので、時々出血のは日常の事で、だいたい何日かすれば止まっていたんだけど、今回は、なかなか止まる気配がなく、むしろだんだん増えてきた感じで、心配になって病院にきました。」というパターンです。

 何が言いたいのかというと、「ある日突然、大量出血するような腫瘍が出現する」ということはあり得ませんので、ある日突然トイレの水が真っ赤になるような出血の原因が「大腸がん」という確率は非常に低いです。いわゆる「がんっぽい出血ではない」のです。

 ですが40歳以上であれば、出血などの症状が何も無くても、大腸がんを否定する為に、大腸内視鏡検査は当然受けておかなければいけない検査です。「出血に対して免疫ができてはいけない、慣れてはいけない」という事です。もちろん、その検査によって、症状のない早期のがんが発見されることもあるのです。



 痛みのない、ある日突然の多量の出血の原因は何が考えられるのか?


①可能性が最も高いのは、肛門の良性疾患、いわゆる「痔疾患」です。


 「内痔核」とは、肛門入ってすぐの直腸内に膨らむ静脈でできた柔らかいなクッションのような組織で、肛門を隙間なく閉じるための「ゴムパッキン」のような働きをしています。

 ここに便が擦れて、表面の一部が裂ければ、便器の水が真っ赤になるような量の出血があっても珍しくありません。また、直腸という痛み感覚が無い場所なので、「痛くないのに血が出た」という結果になります。

 時に、切れ痔から出血するのだから、痔の出血なら痛い、大腸の中で、何かわからないけど、何か別のヤバイ病気からの出血なら痛くない、と安易に判断する方がいますが、非常におおざっぱすぎる判断で、痛みの有無で病気は判断できません。


②次に大腸憩室(けいしつ)症です。


 悪性の病気ではないのですが、加齢によって発生し、内視鏡では、ポリープのような隆起とは対照的に、小さなポケットのような「くぼみ」として確認できます。特にS状結腸に多く発生し、次に上行結腸(右側にある大腸)によく見られます。

 よく遭遇する疾患で、発生する個数にも個人差があり、悪性の病気ではないので、「あ、憩室がありますね」という程度で、治療の対象にはなりません。

 数個なら全く問題ないのですが、もともと太くないS状結腸に密集して発生すると、腸自体の内腔が狭くなり、内視鏡の挿入難易度が高くなり、検査時の痛みが強くなったり、内視鏡前の下剤を飲んでも、キレイに洗浄しにくくなります。

 また、内腔が細くなる事で、ここで便が細く「加工」されて、太い便が出なくなります。内視鏡を定期的に受けていて、直腸がんなどの手術の経験が無いにも関わらず「便が細い」という方の原因のほとんどは、憩室によるものと思っていいと思います。

 診療をしていると、「太い便が出なくなった」と言って、大腸の病気を心配して受診する方がいます。もちろん、受診するきっかけとして、間違いではありません。何が原因で細くなっているのかを調べるので、大腸内視鏡検査をする事になります。

 内視鏡検査の結果、がんが発見されれば、その治療を進めるのが当然ですが、がんは発見されず、多数の憩室があって細いのならば、治療は必要ありません。

 太いのが出ないと、気になる気持ちも分かりますが、結局は、がんが原因でなければいいのです。太いのを出せば、肛門が切れて、痛みや出血の原因になります。肛門にとっては、細い便の方が、「お尻に優しい便」という事になるのです。

 さて、そんな憩室ですが、へこみの部分に血管が露出して、ここに腸の蠕動運動(内容物を肛門まで送る収縮運動)によって便が摩擦することによって血管が切れて、多量に出血を招いて、結果的に「痛くもないのに血が出た」という結果になります。



 ある日突然の大量下血の原因は「痔」と「憩室」が原因である可能性が高い!

 他にも虚血性大腸炎や、潰瘍性大腸炎といった下血を伴う病気もありますが、それらの疾患の場合、他に「腹痛」、「下痢」などといった他の症状が伴うので、このページで解説している「昨日まで何の症状も無かったのに、今日になっていきなり多量の出血とは、どういう病気?」という選択肢にはなりにくい病気です。


 では、その後の行動は?


 イラストにあるような真っ赤な水面を見たら、当然、原因を見つけなければなりません。そして、最悪の病気を否定しておかなければなりません。すぐに大腸内視鏡検査を行っている医療機関を探して受診することが必要です。

 ※「多量の出血」が何日も続くと危険ですが、多くの場合は、4~5回排便の色をよく観察すると、次第に「赤色」が薄くなってくる事が多いようです。

 誰もが、転んで膝を擦りむいて出血した経験はあると思いますが、時間が経てば、出血というものは自然に止まります。これと同様に、数回の排便後には、色が薄くなる事が多いのです。

 ※「多量の出血」とは?

 もちろん便器の水が血で染まるような量です。女性には、「生理の多い日のような出血が毎日持続するような状態」と言えば理解しやすいらしいです。女性看護師が女性患者さんに説明して非常に納得していたので、引用させて頂きました。

 とりあえず「赤色」が数日で薄くなってきているなら、内視鏡検査が数週間先になっても、そんなに心配する事はありません。


 突然の多量の下血にビックリしない秘訣は?


 ①約2年に一度は大腸内視鏡検査を受けておく。
 ②時に出血する痔があるのなら、適切な治療を受けて、出血源を無くしておく。


 これさえ守っておけば、「ある日突然の大量下血」に、そうビックリする事はありません。やはり自動車のように、日頃から定期点検を受けておくという事がとても大切です。

 Sponsored Links

大腸がん SUPER INDEX

 H O M E 当院の紹介 診療担当医アクセス English




Copyright Ⓒ Fukaya Proctology Department. All right reserved.
Since 1997.8

〒 366-0035 埼玉県深谷市原郷 449-2
449-2 Harago Fukaya City, Saitama pref. 366-0035 Japan

TEL 048-571-8355
FAX 048-571-1606